福田印刷工業 福田ブログ

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色覚多様性に配慮した校正も

2024/02/13

普段よく目にするパンフレットやポスター。きれいなデザインで鮮やかな色使いされているものが多いと思います。しかしながら、人によってはこの色が異なって見えていることがあります。

色の見え方の原理として、物に当たって反射した光が目に入ることで、目の網膜で色を感じています。目の網膜にはL、M、Sの3種の錐体細胞があり、それぞれ赤と緑と青色を感じることができます。この3種類の組み合わせで色全体を感じているわけですが、これら錐体細胞に不具合がある場合に一般的に色弱や色覚異常と呼ばれる状態と診断されます。赤を感じにくい場合はP型、緑を感じにくい場合はD型の色覚となります。LとMの錐体細胞は感じる色領域がかなり近いためP型色覚もD型色覚も見え方は似ています。日本ではこのP型もしくはD型色覚に属するのは男性で約5%、女性で約0.2%といわれています。

福田印刷では神戸市灘区の広報紙を担当(2022年当時)させていただいており、その校正において文字やレイアウトだけでなく、色覚多様性に関してもチェックを入れてます。P型色覚やD型色覚の方がご覧になっても読みにくくならないようにカラーデザインについても注意を払っています。

ソフトによるP型色覚およびD型色覚のシミュレーション
(左から通常版、P型、D型)

広報紙は多くの方が手に取ります。その手に取る方々へ正しく情報を伝えられるよう私たちは最新の注意を払い制作してまいります。

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